想いをカタチに

サイズ57×57㎝ / キャンバス

安心して食べられるお菓子をリーズナブルに提供したい、という思いから世田谷区三宿にpole pole＋をオープンした奥村佐知子さん。
　「デパートで買う手土産用のお菓子も、コンビニで売られているお菓子もいいけれど、保存料や添加物のない、自身や子供達が安心して沢山食べることのできる、そんなお菓子を作りたいという、シンプルな思いからご自身のお店をスタート。

お客様とできるだけお話をするのが奥村さんのスタイル。そんな中で、時々はお客様のご要望に応じたお菓子を作ることもあるそう。
先日は「結婚する娘へプレゼントしたいので好きな素材を入れたお菓子を特別に作って欲しい」というリクエストもあったそうで、これもお客様とのコミュニケーションを大切にしている、奥村さんならではのエピソード。

「オーダーアートは、店の奥にあるカウンター壁に飾ってあります」
という奥村さん。
店を訪れるお客様からは「お店の絵なんですね」と声を掛けていただく事もしばしばあるそうで、「この絵は店を明るくしてくれる存在であり、自身の“初心”を思い出させてくれる存在でもあるんです」

実は、この「オーダーアート」はお店がオープンをした事を記念した娘の茜さんからのプレゼントだったそうで、絵は、最後の修正をする前に見たのが初めてだったと言います。
　茜さんは、毎年母の佐知子さんへプレゼントを送っているそうで、それだからこそ母の好みは熟知しています。そこで、茜さんはウシオダヒロアキ氏の描く絵のタッチから、“これだ”と直感し、彼にイラストを依頼したのだと言います。

だからこそ、「この絵見ると、初心や家族の協力を思い出します」と語る奥村さん。　
絵に中に描かれている素材は、お菓子はもちろん、キリンやカエルといった思い入れのあるものばかり。そして、中でも最も思い入れの強いのが、このお店の外観。
この写真の額に入っている絵は、奥村さんご自身が描かれた店の設計図。この新しい店を作る時に、ラフに描いて、建築士さんへ渡したもの。
施工中もずっと壁に張られていて、オープンした時に額に入れてプレゼントされたのだという。
これも、まるで「アート」ような出来。2つの手書きの「アート」はpole pole＋さんを静かに演出しているようですね。

ウシオダヒロアキ POLE POLE