赤い屋根の小屋

東小金井の「オリーブガーデンにある珈琲とお菓子のお店「出茶屋」オーナーの鶴巻さん。
現在の店舗は7月14日でちょうど4年を迎えたが、鶴巻さんが赤い屋根の珈琲屋台を始めたのが17年半ほど前のこと。
続けて行く事を大切にしている鶴巻さんは、天候の悪い時でも、毎日屋台出していたという。
「時には天候に合わせて場所も変えなくてはいけないのですが、お客様は移動した屋台の場所に合わせて珈琲を飲みに来て頂けました」
そんな中、ある暑い日に鶴巻さんは、もう少し快適な環境が提供できないか、お店があれば、もう少し提供できるものが増えるかもしれないと、小屋を作ることを決意したそうです。

「小金井という町とスタイルがあっていたのかもしれませんね。自然と町のバランスも絶妙です（笑）」

そんな鶴巻さんの廻りには、いつも沢山のお客さんや仲間がいらっしゃるご様子。

実は、ウシオダヒロアキ氏ご本人ももその一人。

ここに描かれた「赤い屋根の小屋のイラスト」実は、彼自身がフリーランスになることを考えていた頃に、描いた1枚。
このイラストを描いて、鶴巻さんに喜んで頂いた事が彼自身の独立のを後押しし、ウシオダヒロアキ氏のその後の絵のスタイルやタッチを決定したという、彼にとっての思いでの1枚になっている。

 

そして、店舗オープンのタイミングで書いてもらった店の「オーダーアート」。
こちらも鶴巻さんにとっては、特別の1枚になっています。
「絵になることは、単純に嬉しいですね。写真よりも絵には“深み”があると思うんです。だから、見る人によって想像をさせる何かあると思います。このオーダーアートは店の壁に飾ってあって、色々な人にも見て頂くのですが、自分自身が、この絵を見ると、経年で色々なことが変化していく中で、自身の初心を思い出す良い機会になるんです」と語っていただきました。

取材／文　伊藤和彦（株式会社グランドフリート）